source : 2014.02.06 週刊文春 WEB (ボタンクリックで引用記事が開閉)
かつての話題の書『ジャパン・アズ・ナンバーワン』の著者で、日中両国を研究するエズラ・ボーゲル氏(ハーバード大学名誉教授)がソウルでの記者会見で安倍首相の靖国参拝について問われ「アメリカは実はこの参拝よりも中国、韓国の対日首脳会談の拒否にもっと失望している」と答えた。実際、米側には「参拝への失望」に失望したという声が広範にある。
まず重視すべきは、上院外交委員会の共和党議員で、次期大統領候補との呼び声も高いマルコ・ルビオ氏が1月24日の訪問先のソウルでの演説で日韓間の靖国参拝などの歴史問題には「アメリカは関与するべきではない」と述べ、オバマ政権の対応への反対を明確にしたことである。
元国務省日本部長のケビン・メア氏も、「安倍首相の平和や不戦の誓いの参拝説明を無視して、軍国主義とだけ結びつけ、参拝するなと命令するのは傲慢に過ぎる」と主張する。「アジアの緊張の原因は靖国ではなく、中国の軍拡。アメリカは靖国参拝を黙認し、中国を抑え、安倍首相の同盟強化の実績を評価すべきだ」とも明言した。
民主党系研究機関「マンスフィールド財団」で長年、計画部長を務めたアジア安保研究者のウェストン・コニシ氏も、安倍首相を軍国主義者と断じるのは大きな間違いだと指摘。
保守系ではワシントン最大手の研究機関「AEI」の日本研究部長マイケル・オースリン氏がオバマ政権の参拝批判を「同盟国を傷つける」と非難した。同氏は、安倍首相がオバマ政権の批判を覚悟のうえで、歴史問題ではもう中韓両国の意のままにならない姿勢を示したものだとし、参拝を当然視までしてみせた。
元国防総省日本部長のジェームズ・アワー氏は「オバマ政権は中韓両国にこそ失望を表明すべきだった」と論評した。同氏は中韓が日本のアジアでの平和や安定への貢献を一切認めず、尖閣や竹島での強硬措置で日本との緊張を高めている、とも述べた。
そして本誌にも登場したジョージタウン大学のケビン・ドーク教授は、安倍首相はもっと頻繁に参拝すべきだと主張している。こうした反応は、アメリカ側が決して日本批判一色で固まっているわけではない実態を映し出している。
オバマは「ホワイトハウスの愚か者」
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