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2019/04/07


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【環境ビジネスの欺瞞】ヨーロッパ中に広がる「子どもたちのデモ」礼賛に覚える違和感 メルケル首相までが応援する異常事態

 source : 2019.04.05 川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」 (クリックで開閉)





■「惑星を救うため」の抗議デモ

グレタ・トゥンベルク(Greta Thunberg)という人物名をヴィキペディアで検索すると、アラビア語、ドイツ語、英語、スペイン語、フランス語、インドネシア語、ポルトガル語、中国語、ヒンディー語、ロシア語で、長い解説が出てくるが、日本語はまだない。

グレタというのは現在9年生(日本の中3)のスウェーデン人の女の子で、地球の温暖化を食い止めるための活動家ということになっている。

ヨーロッパで9年生といえば、学校にもお化粧バッチリで通う大人っぽい女の子が多い中、グレタはおさげ頭で、化粧っ気もなく子供っぽい。そして、過激な内容のスピーチを無表情でする。この頃、マスコミで姿を見ない日はないほどの有名人だ。




去年、米『Time』誌は、世界で一番影響力の強いティーンエイジャー25人のリストにグレタを加えた。先日、3月30日には、本来なら優秀な映画やテレビ作品、あるいは、映画やテレビで活躍した人に与えられるドイツの『ゴールデンカメラ賞』の特別賞を受賞し、ベルリンに集合したスターたちや来賓から満場の喝采を受けた。

彼女が、なぜこれほど有名になったかというと、2018年の8月から、毎週金曜日に学校へ行かず町に繰り出し、「惑星を救うため」の抗議デモをしているからだ(どの政治家が言い始めたのか、最近は「地球」ではなく「惑星」)。

今ではその運動に“Fridays for future”という名が付き、あっという間に国境を越え、どんどん拡大中。デモの目的は、「惑星」の危機的状態を世の中の人々に知らしめ、責任者である大人たちに早急に温暖化対策を実行させること。たとえば、CO2の巨大な排出源である石炭火力発電所の停止だ。

ドイツの子供たちも去年の11月からそれに加わり、2月半ばのデモ参加者は3万人だったが、それがすでに何倍にも膨らんでいる。大学生はともかくとして、ギムナジウム(小学5年から高校生まで)の生徒の多くが、金曜日は学校をサボってデモをしているわけで、本来なら、国民の三大義務である「教育の義務」にも抵触する。

彼らの主張には、幾つかの特徴がある。まず、将来をものすごく悲観的に描いていること。「私たちに残された時間はあと10年」とか、「2100年までに南の島は沈み、沿岸の都市は消えてしまう」とか、この世の終わりのようだ。

レポーターが、学校をサボっていることについて訊いたら、「数学よりもこっちの方が大切だ。勉強しても地球がなくなっていたらどうしようもないじゃないか」と言い切る子までいた。

■消費や贅沢は「大人」の悪行

子供たちがこういう認識に至った経緯には、教育が大きく関与していると思われる。親の中には、小学生の子供をデモの現場まで送ってきている人もおり、学校も、あとで生徒が単位不足で困らないよう、デモを課外授業で処理したりしている。しかも、アンケートによれば、国民の約3分の2がこのデモに賛成。

要するにデモは、それを誇らしく思う教師や親たちに支援されている。そして、もちろん主要メディアや環境団体が囃し立てる。

そうするうちに、3月初め、メルケル首相が「生徒たちが気候変動を止めるため戦っていることを強く応援します」と褒めた。さらにその数日後、今度はシュタインマイヤー独大統領が、デモは若者の政治的関心の高まりの証拠だと礼賛。おまけにお礼まで述べた。

否定的なのは、経済・エネルギー相のアルトマイヤー氏だったが、彼がデモでスピーチをしたいと申し入れたところ、子供たちに「役所でちゃんと仕事をしていろ」とばかりに断られた。

また、FDP(自民党)のリントナー党首が、「温暖化防止や石炭火力の停止時期については、専門家に任せろ」と言ったところ、今度は学者が大勢出てきて、「自分たちは専門家だが、子供たちのデモを支持する」と言い出した。




これだけのお墨付きが揃えば、もちろん子供たちの勢いは強まりこそすれ、衰えることはない。「デモは学校の授業のない時にしろ」という意見に対して、リーダー格の若者は、「学校のない時にデモをしても何の話題にもならない」と一蹴。すでに限りなく強気だ。

もう一つの特徴は、彼らが「大人」を悪と決め付けていること。「大人」への非難は、トランプ大統領の誕生やBrexitをめぐる国民投票の際にも言われたものだ。「利己的な年寄りがトランプ(あるいは英EU離脱)を支持したが、若者は反対していた」と。

CO2問題も同じで、「大人」は地球を壊してしまったにもかかわらず、未だに効果的な対策を怠っている。だからこそ今、「若者」が立ち上がり、「大人」を改心させ、「惑星」を救わなければならないという理屈だ。

スウェーデンのグレタと共闘してデモを主導しているドイツの若者たちは、CO2だけでなく、消費や贅沢も、すべて「大人」の悪行の一環と決め付けている。

インタビューを見ていると、「服はほとんど買わない。買うなら古着で、余ったお金は寄付」とか、「飛行機に乗ったこともないし、車に乗らなければいけない時は、とても気が滅入る」など、禁欲的な傾向が目立つ。今や、肉を食べ、飛行機や車に乗ることも悪なのだ。

こうなると、これまでの科学や産業の発展も、それで得られた生活の豊かさも、皆、悪いことになってしまう。

■子供たちにおもねる国

子供デモを肯定的に見ているリベラル高級紙『ディ・ツァイト』は、3月14日付で「パパ、罪悪感を持ってる?」というタイトルの特集を組んだ。「大人」は、同じ「大人」によっても追い詰められているのだ。

一方、この風潮に違和感を持つ保守系新聞『ディ・ヴェルト』紙の編集長は、「我々の前には、CO2フリーが理想として輝く文化大革命が控えている」と警鐘を鳴らした。

子供たちが社会の矛盾に気づき、政治に目覚めるのは、正常な成長過程の一環で、皆が通る道だ。私も子供の頃、父が志願して戦争に行ったことを知り、「どうして戦争に反対しなかったの?」と訊いて一蹴されたり、「資本主義はよくない」と述べて、諭されたりした記憶がある。

当時は父の説明には納得がいかなかったが、今では、社会主義を標榜する国家の行く末は、ソ連から直近のベネズエラまで、様々な政権によって証明されている。若者の力が炸裂した中国の文化大革命の結末も見た。父の言っていたことは、それほど間違ってはいなかった。




現実の政治にはマクロの視点が必要で、綺麗事だけでは破綻する。戦争反対を叫んでも戦争は無くならないし、全員の給料が同じで競争のない世界では、産業は静かに死に向かう。ましてや、子供たちの言う通り、代替の発電方法も、代替産業もないままに、即刻、火力発電を止めたりすれば、ドイツは未曾有の不況に見舞われ、失業者が溢れ、しかも、世界のCO2は減らないだろう。

プラカードを掲げている子供たちの表情はいかにも楽しそうだ。自然回帰的なユートピアを夢見つつ、スマホで連絡を取り合い、皆でシュプレヒコールをして高揚感を味わっている。家に帰れば、もちろん、凍えることもお腹を空かせることもない。しかし、この豊かさがどうして得られたのかは考えない。なのに、なぜか、それを指摘する大人がいない。

ドイツはいつから、こんなに子供たちにおもねる国になってしまったのだろう。大人が若さを保つことばかりに夢中になり、「年寄り」とレッテルを押されることを恐れているうちに、子供たちに何も言えなくなってしまったのか。あるいは、この子供たちに自分の若き頃の学生運動の思い出を重ね、懐かしんでいるのか。

なお、緑の党が最近、16歳からの選挙権を主張しているところを見ると、政治利用もありそうだ。ここにいる子供たちが選挙権を持てば、皆、緑の党に投票するだろう。

■高度に進みすぎた文明の中で

人間性や自然を無視した産業化を修正しようという動きには説得力がある。

実は、この自然回帰の運動は、第二次産業革命が完成し、資本主義の歪みが覆い隠せなくなった20世紀の初頭にも、ドイツで盛り上がった。その後出現したナチ党も、この思想を全面的に受け継いでいる。

ドイツ人は元々、精神文化を過大評価し、物質文明を軽侮する傾向が強い。だから今、高度に進みすぎた文明の中で、競争社会に疲れた多くの「大人」たちは、再びユートピアを夢見始めているようだ。純粋な子供たちの抵抗の声は、彼らの気持ちを代弁してくれるような心地よさがあるのかもしれない。

しかし、今、私たちが享受している文明は、長い間の知恵と犠牲によって築かれたものだ。すべて正しいわけではないが、すべて悪とするのはおかしい。

だからこそ、せめて政治家は、保守であれ、緑であれ、「世の中を19世紀の時代に逆戻りさせるわけにはいかない」ということだけは、はっきりと言うべきではないか。


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