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2017/02/10


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【偽左翼の欺瞞】独メディアの「トランプ批判」はもはやヘイトスピーチレベル! シュピーゲル誌表紙のえげつなさ

 source : 2017.02.10 川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」 (クリックで開閉)





■第四の権力とポピュリズム

ドイツの『デア・シュピーゲル』は、1947年創刊のニュース週刊誌で、緻密で強力な取材と多分に反権力的な主張で定評がある。

いったい戦後、誰がドイツの世論を先導してきたかと考えるなら、シュピーゲル誌の貢献度は、良きにつけ、悪しきにつけ、かなりの比重を占めるに違いない。そういう意味で、シュピーゲル誌は過去も現在も、まさに第四の権力の象徴である。




さて、今週発売の同誌が物議を醸している。問題は表紙のイラスト。

トランプ大統領らしき人物が、左手に血まみれの鉈を持ち、右手に自由の女神の首をぶら下げている。自由の女神の首からは血が滴り落ち、イラストの横には、「アメリカ・ファースト」の文字。

トランプ大統領らしき人物の姿は、イスラム国のテロリストが、掻っ切った生首をぶら下げていたネットの映像と綺麗に重なるようになっている。

フランスのシャルリ・エブド紙が、ときにイスラムの預言者ムハンマドを戯画化して茶化すのは、他国の宗教と信者の心を踏みにじる卑劣な行為だと感じたものだが、シュピーゲル誌のトランプ攻撃もえげつない。

もちろん、彼の移民政策は、すでにアメリカの内政を混乱させている。関税問題も、メキシコの壁騒動も、アメリカ国民のみならず、多くの国の人々を戸惑わせている。アメリカの世論は二分しており、反トランプデモの盛り上がりは、世界中で報道された。

とはいえ、トランプ氏は一国の元首である。しかも、民主主義国アメリカの国民が選挙によって選んだ大統領だ。

就任は1月20日だから、大統領となってからこの雑誌が出るまで、まだ16日しか経っていない。なのに早々にこのような形で挑発し、侮辱することは正しいのか? 疑問符のつく元首は、他にもたくさんいるではないか。

ちなみにこのイラストは、1980年にアメリカに亡命したキューバ人の作品だという。元キューバ難民なら、アメリカ大統領をテロリストと同一視しても許されると、シュピーゲル誌は考えているのだろうか。

いずれにしても、私にはこれが表現の自由だとは思えない。それどころか、これこそ彼らがいつも軽蔑しているポピュリズムに限りなく近いと感じる。

■「右派ポピュリスト」の反撃

ドイツの反トランプ報道は、たがが外れてすでに久しい。米大統領選挙戦の最中、シュタインマイヤー外相(当時)はトランプ氏のことを「ヘイトスピーカー」と非難した。そのシュタインマイヤー氏は、今月12日よりドイツ大統領、つまりドイツの元首となる。

また、その後継者であるガブリエル現外相は、大統領選挙後、あるインタビューでトランプ氏のことを「新しい独裁主義と国粋主義の国際同盟に先鞭をつける人」と称し、彼の勝利は「我々にとっての警告」だと述べた。

そのガブリエル氏は2月3日、外相就任後一週間で訪米し、ホワイトハウスでペンス副大統領とティラーソン国務長官と会談した。しかし、普通なら行われるはずの共同記者会見は開かれなかった。今、ドイツでは、トランプ氏のせいで米独関係に黒雲がかかったように言われているが、本当にすべて氏のせいなのだろうか?

さて、問題のシュピーゲル誌の表紙については、様々なコメントが飛び交っている。

ビルト誌の編集長ユリアン・ライヒェルト氏は、「これまで見たものの中で、ずば抜けて不快で、悪趣味」と言い、ノイエ・チューリヒ新聞は、シュピーゲル誌の「損失は多大である」と手厳しい。




なかでも逸品はAfD党の党首フラウケ・ペトリィ氏のツイート。これがなかなか面白い。

AfDは常に「右派ポピュリスト」として、メディアの槍玉に上がっている党であるが、ぺトリィ氏は、「シュピーゲル誌は真摯なジャーナリズムに別れを遂げた」と書き込んだうえ、トランプ氏とメルケル氏を入れ替えた“新シュピーゲル”の表紙を貼り付けた。

このイラストのメルケル氏は、左手の血だらけの鉈はトランプ氏と同じだが、右手には自由の女神の首の代わりに、自分で火をつけたらしい基本法(憲法)の法典を持っている。そして、「アメリカ・ファースト」ではなく、「Wir schaffen das!(私たちにはできる!)」の文字。

2015年、メルケル氏はこの掛け声の下で難民に国境を開き、EUに大混乱をもたらした。当時のメルケル氏のこの決定が、ドイツの基本法はもとより、EUのシェンゲン協定、およびダブリン協定に抵触していると考える人は、今でも少なくないのだ。

■ほとんど宣戦布告状態

一方、シュピーゲル誌の編集長ブリンクボイマー氏は、当然のことながら、すべての批判をことごとく撥ね退けている。ロイターのインタビューに答えたところによれば、彼はこのイラストを「それほど挑発的だとは思っていない」そうだ。それどころか、今、どんな危険なことが始まろうとしているか、はっきりさせることが必要だと言う。

彼は、問題の今週号に「ネロ・トランプ」というタイトルの論説を著している。トランプをイスラム国のジハーディ・ジョンではなく、ローマ帝国の暴君、ネロ皇帝に喩えたわけだ。サブタイトルは「アメリカ大統領が危険となる――ドイツは抵抗を準備すべし」。煽り方が半端ではない。

以下、同論説より一部を紹介する(訳・川口)。

「アメリカ大統領は病的な嘘つきだ。人種差別者だ。彼は上からのクーデターを試み、偏狭な民主主義か、あるいはもっと悪辣なものを確立するつもりだ。三権分立を骨抜きにし、意見の違う法相は解雇し、彼女を“裏切者”と非難する。ローマの破壊者であったネロもそうだった。独裁者たちは皆そう考える」

「多国間の繋がりと自由貿易が、20世紀の進歩に数えられる。世界は複雑になり、一国だけで大きな問題を解決することができないというのが、そこから得られた教訓だ。だからこそ国連や WTO、気候変動に関する政府間パネル、NATO、EUができた。・・・スティーブ・バノン(首席戦略官兼大統領上級顧問)はそれを消し去ろうとしており、トランプはバノンの意思を遂行する」

等々、ほとんど宣戦布告のトーンだ。

ブリンクボイマー氏は、トランプに心酔するお金も学もない愚かなアメリカ民衆に代わって、民主主義を守ってやろうとしているらしい。しかし、どうやって?

なお、ドイツのジャーナリスト組合も、ブリンクボイマー氏と意見を一にするコメントを出したことを付け加えておく。

さて、この勇ましい「鬨の声」とは矛盾するようだが、実はドイツは、ヘイトスピーチ規制の厳しい国だ。公衆扇動罪というのがあり、民族、人種、宗教グループに対する憎悪を煽ったり、侮辱で他人の尊厳を傷つけたりすると罰せられる。とくにホロコーストやユダヤ民族が絡んだ分野では、表現の自由は極端なほど制限されている。

なのに突然、トランプ氏なら自由に憎んでよくて、それどころか人殺しになぞらえてもOKというのが、私にはよくわからない。

いずれにしても、今回のこのイラストの効果は、アメリカ大統領への批判や、民主主義崩壊の警句よりも、ドイツメディアに対しての疑問を喚起することだったような気がしてならない。


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韓国大統領 月山明博(李明博)の…天皇陛下への「不敬発言」
痛惜の念などという単語一つを言いに来るのなら、来る必要はない。
日王は韓国民に心から土下座したいのなら来い。
重罪人にするように手足を縛って頭を足で踏んで地面に擦り付けて謝らせてやる。
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そんな馬鹿な話は通用しない。
それなら入国は許さないぞ。
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手法 用例 手法 用例 手法 用例 手法 用例
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撹乱 「第三極も含めて政党が乱立して訳が分かりません…」などと連日「情報ノイズ」で溢れさせ興味自体を失わせる… 癒着提案 TBS「安倍官房長官印象操作映像事件」のように「個別の事実」を「継ぎ接ぎ」して「誤った印象」を植え付ける… 匿名の権威 「信頼すべき消息筋によれば…」のように情報元を明かす必要がない事を逆手に取り記事の内容に権威を与える… 日常会話 お隣の「韓国」では…のように本来否定的な要素「韓国」を日常会話のように繰り返し心理的習熟効果で反応を麻痺させる…
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ブーメラン 坂本龍一・山本太郎などの著名人を使い原発管制報道に対する「自由の闘士」を作り出し国力を削るために「愛国者」を装った抗議運動を展開する… 心理的ショック 日本は豊かなのだと錯覚させ更に絞り取るために「飢餓」を伝え…日本は悪い事をしたと日本人を自虐的に思い込ませるために繰り返し「戦争」を伝えます… 半真実 「マニュフェストが実現出来なかったのは自民党の負の遺産のせいで民主党がダメだった訳ではない…」のように嘘の中に一面的な真実を織り込み全体を真実に見せる… フィードバック 「支持政党無しの無党派層は過去最高」という結果を得るために世論調査の回答項目に「民主党もダメだけど自民党もダメ」という項目を設定し全体の意見に偽装する…
すり替え 「傷害」を「いじめ」「窃盗」を「万引き」「殺人事件」を「交通事故」「テロリスト」を「レジスタンス」「略奪事件」を「抗議デモ」など受け入れ易い言葉に置き換える婉曲手法… 脅威の創出 尖閣購入時に「中国の脅威」は民主党政権以降に尖鋭化していたにもかかわらず恰も「都知事発言以降に尖鋭化した」かの如く捏造し民主党には他に選択肢は無かったと責任転嫁… 社会的同意 首相の靖国参拝に「外国」から激しい反発が起こっている…などと…特定アジアだけの意見を恰も世界全体が同意していると錯覚させる…「人権擁護法案」「外国人参政権」などもこの手法… 側面迂回 民主党の原発事故対応では線量などの周辺情報は正確に報じられ枝野幸男の「直ちに健康に影響を及ぼすものではない…」の嘘の信憑性を高めメルトダウン・風向きなどの核心部分は隠蔽された…
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