source : 2015.10.01 iRONNA / 佐々木正明 (ボタンクリックで引用記事が開閉)
■首領の国際手配で削がれた勢い
日本の捕鯨やイルカ漁に圧力を加えてきたシー・シェパード(SS)が1977年の結成以来の最大の節目を迎えている。近年の急成長の勢いに陰りが見え、「存亡の危機」を迎える可能性さえある。原因は、SSを創設して、世界にその名を轟かせてきたポール・ワトソン容疑者(64)の境遇に由来する。
これまでワトソン容疑者はSSの首領として世界を股にかけ、団体のキャンペーンを統率するため、文字通り7つの海と5つの大陸を飛び回っていた。しかし現在、彼は国際刑事警察機構(ICPO)から国際指名手配され、かつてのように自由に移動できない状況に置かれている。そのことが、SSの勢いを削いでいるのだ。
ワトソン容疑者に対しては、日本と中米コスタリカが2000年代にそれぞれSSが起こした事件で逮捕状を用意した。両国政府は厳格に法を適用し、ICPOに国際手配を要請。これを受け、ドイツ治安当局が2012年5月に入国したワトソン容疑者をいったんは拘束した。しかし、保釈され、身柄送致の準備が進められていた同年7月、ワトソン容疑者は忽然とドイツから姿を消した。仲間の助けを借りて、国外逃亡したのである。
ICPOはワトソン容疑者に対する国際手配の格を上げ、加盟国に「身柄拘束」を要請する「赤手配」に切り替えた。ICPOのホームページを見ると、国際テロ犯や武器密売人らとともに彼の手配書が掲載されている。
その後、ワトソン容疑者は紆余曲折を経て、昨年7月にフランスに移住した。オランド政権の中枢にパイプを持つSSの支持者がワトソン容疑者に対して「フランスは日本に身柄送致したりしないから移住したらいい」と薦めたのだろう。滞在はすでに1年以上が経過した。
しかし、反捕鯨国フランスに彼を拘束する動きはまったくみられない。日本政府も現地に捜査員を派遣して、治安当局に逮捕を迫ったが、オランド政権はこれを無視した。政治的な理由が働いていることは想像に難くない。
ICPOの赤手配を実行するかどうかはその国の国内事情による。かつて、日本政府も日系ペルー人のアルベルト・フジモリ元大統領が日本国内に滞在した際、ペルー政府の要請を受けたICPOの手配に対し、身柄拘束を拒否してきた経緯もある。
国際法をも無視する横暴な振る舞いはSSの真骨頂だ。ワトソン容疑者は国際社会の対立の間にできた法の空白地帯に便乗して立ち回ってきたからこそ、団体のお取りつぶしを免れてきた。
■「パリでのロマンス」に隠された打算
転んでもただでは起きない。フランスでもそうだった。彼は移住してまもなく、自ら「恋の街、ロマンスの街」というパリで動物愛護活動家のロシア人女性と人生4度目の結婚を果たす。2月14日のバレンタインデーにセーヌ川で行われた結婚式の様子は、公式サイトで報じられた。
明確なデータがあるわけではないが、SSの構成員は6~7割は女性だ。カリスマのワトソン容疑者はいつも女性に囲まれる。いわばクジラ界のドンファンがなぜ1人の女性と籍を入れたのかと言えば、それはフランス国内で法的に身を固める必要があったからだろう。結婚により、人権の国フランスが日本やコスタリカへ身柄送致を行う決断のハードルが上がる。パリでのロマンスの背景には、ワトソン容疑者のそんな打算が働いたのではないかとの疑惑が浮上している。
一方で、彼はフランスで文化人、著名人としても扱われている。5月にカンヌ映画祭が行われた際には、主催者側が許可し、VIP扱いの待遇を受けた。ワトソン容疑者は正装して新妻とともに晴れ舞台に現われた。
カンヌ映画祭は、ICPOの赤手配犯が堂々とレッドカーペットを歩くイベントになってしまった。
7月には、国の諮問機関がパリで開いた気候変動対策会議に招待された。ワトソン容疑者は並み居る政財界のVIPらを前にスピーチを行ったのだ。この会議にはオランド大統領も出席していたわけだから、フランス政府がワトソン容疑者の滞在にお墨付きを与えていることがこのことからもわかる。
しかし、ワトソン容疑者は自身が捕まり、日本やコスタリカへ身柄送致されないよう細心の注意を払っているようだ。彼は昨年7月に移住して以来、一歩もフランス国外には出てはいない。他の国がICPOの要請に応じる危険性があることを恐れているのだ。
9月中旬、このことを裏付ける象徴的な出来事があった。隣国ベルギーのSS支部が「ワトソンに会おう」と題して、ワトソン容疑者を招待する支持者向けのイベントを企画した。
しかし、開催場所はベルギーとの国境沿いにあるフランス北部ダンケルクだった。ワトソン容疑者はパリから数百キロ先の隣国ベルギーに行くことを自制している証左なのである。
SSが結成されてからもう38年にもなるが、こんな現象は初めてであり、そのことは、団体のカリスマが、世界中で行われているSSのキャンペーンに参加できないことを意味する。
■アピール不足に陥ったSS
SS=ポール・ワトソン。海千山千の彼がいなければ、団体の行動力は大きく低下する。ワトソン容疑者は自分の右腕をリーダー格として養成してきたが、団体では彼ほどの存在感を持つ人物は誰も見当たらない。これまで各国治安当局を悩ませてきた大胆な采配や過激な妨害はなりをひそめ、団体の活動はアピール不足に陥る。
白髭に白髪の巨漢は、これまで世界各国の主要メディアに取り上げられて来たスターでもあった。「客寄せパンダ」がいなくなることで、メディアの関心は薄まる。新聞の記事やテレビの情報番組に取り上げられなければ、SSに対する世間の関心も弱まり、団体の活動源である寄付金収入に大きく響いてしまう。
シー・シェパードは今年4月、重大な声明を行った。主要活動場所を北大西洋に移すと発表した。捕鯨国であるノルウェー、デンマーク、アイスランドを標的にして、ワトソン容疑者のいる欧州を北米、オーストラリアに次ぐ第3の拠点として発展させようと目論んだ。
6月、SSは妨害船3隻、活動家数十人の態勢で、北大西洋に浮かぶデンマークの自治領フェロー諸島に向かった。
大陸から離れ、気候条件も厳しいこの孤島群は数百年の間、鯨肉を貴重なタンパク源にして島民の命をつないできた。ゴンドウクジラを湾に追い込んで捕殺する「グリンド」は親から子、子から孫へ長年、継承されてきたこの島特有の漁法だ。SSは住民たちの伝統的な営みを「野蛮だ」と蔑み、抑止しようとしたのである。
フェロー諸島側も違法行為の厳罰化をする法改正を行い、本国から海軍艦船の派遣も受け、SSの過激な妨害に備えた。
活動家たちは実際に漁が行われている現場に直接介入した。派手な立ち回りを演じ、地元住民と軋轢を起こした。結果、10数人が逮捕され、SSの活動家たちはそれぞれの祖国へと強制送還された。
フランスからフェロー諸島へは近い。本来のSSの姿なら、ワトソン容疑者自身が参加し、部下たちを統率したキャンペーンになっていたであろう。しかし、主役のいないSSはやはりパンチ不足だった。日本の調査捕鯨妨害、和歌山県太地町のイルカ漁妨害に比べても、デンマークの捕鯨妨害に関する世界の主要メディアの関心は薄かった。
デンマーク治安当局はさらに追打ちをかけた。SSが妨害に用いた高速ゴムボート4隻を拿捕した。これは団体に大きな打撃を加えた。SSは急きょ、20万ユーロを集める寄付金の急募を行ったほどだ。
■日本でもしかれ始めた強固な包囲網
一方、SSへの逆風はさらに強まっている。今年、相次いで特別出費を余儀なくされているのだ。
6月、米国で日本側が訴えた捕鯨妨害関連訴訟で、日本側に255万ドル(3億1千万円)を支払うことで合意した。さらに、9月には、南極海でSS妨害船が沈没した事件にからみ、ワトソン容疑者が故意に船を沈めたとして、SS側が船の元オーナーに50万ドルを支払う司法判断が下された。
9月1日、和歌山県太地町で解禁されたイルカ漁の妨害のため、今年もSSは多数の活動家を現地に派遣しようとした。しかし、日本政府は事前に2人のリーダー格を入国拒否にする措置をとった。効果はてきめんだった。太地町でのSSは勢力が弱まった。
デンマークと同様、日本でも強固なSS包囲網がしかれ、団体はかつてのように日本を標的にして寄付金を稼ぐビジネスモデルが発揮できないでいる。
ワトソン容疑者の移動が制限されたことによる寄付金収入の先細り、そして、度重なる訴訟費用増大による特別出費は、SSの手足を奪っている。団体の扇の要であるワトソン容疑者がどんなに訴えようとも、彼はフランス国内から一歩も外に出られないでいるのである。
6月、ワトソン容疑者は自らの国際指名手配について声明を出し、自らに対する赤手配は「政治的な動機で出されたいんちきでばかげた嫌疑によるものだ」と訴えた。そうして、こんな強がりを言った。
「私は誰も傷つけず、どんな私有財産に対しても損害を与えていないのに、軽い罪でICPOのレッドリストに掲載されている歴史上唯一の人間である。日本は、私を排除し、孤立化させることで、さらには世界中を飛び回ることを不可能にさせることで、シー・シェパードの行動を止めることができると考えているようだ」
そんなことはまかり通らない、ワトソン容疑者はそう強調した。むしろ、国際指名手配がなされたことで、シー・シェパードはかつてないほど強靱な力を得たのだ、と強調してみせた。
「日本政府が私に対してどんな圧力をかけようとも、シー・シェパードがダメージを受けることはないだろう。もし今日、私は死んだとしても、シー・シェパードは続き、さらに強くなるだろう。その理由はたった1つ。われわれの海で起こっている現実が、シー・シェパードの支持をよりいっそう増大させていることにつなげているのだ」
■もはや「負け犬の遠吠え」か
シー・シェパードの団体名は直訳すれば、「海の番犬」を意味する。センチメンタルなワトソン容疑者の主張はもはや彼が追い詰められていることを物語る。大言壮語的なワトソン容疑者の口調を借りるなら、「負け犬の遠吠え」のようにも響く。
フランス政府もワトソン容疑者の庇護にメリットを見いだせなくなったとき、態度を180度変える可能性もあるだろう。オランド政権が選挙で負けて交代すれば、SSに対する風向きもまた変わってくるだろう。そのとき、彼はどこに向かうのだろうか?
SSが基盤を置くオーストラリアでも労働党政権から自由党政権に変わり、SSへの逆風が強まったと言われている。豪捜査当局は日本の治安当局に協力的になった。
これまで日本側はシー・シェパードに対して打つ手なしの状況が続いていた。しかし、盛り返し、いよいよチェックメイトの形が見えてきたようだ。
日本の治安当局は、彼を裁判にかけるタイミングを虎視眈々と狙っている。
今冬、日本は南極海で調査捕鯨を再開させる。そのとき、SSがどんな手をうってくるのか、注目される。
しかし、ワトソン容疑者のいない捕鯨妨害など、恐れるに足りず。海の番犬たちは策を誤り、墓穴を掘る可能性もあるだろう。
デンマークの反シー・シェパード風刺画集に滲み出る「真実の姿」
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シー・シェパード(SS)が北大西洋に浮かぶ群島に集い、現地の捕鯨に過激な妨害を加えている。デンマーク領フェロー諸島。香川県よりも小さい面積1400平方キロに人口5万人の住民が暮らすこの地域では、数百年前から続く伝統の捕鯨が行われてきた。
沖に出た漁師らがゴンドウクジラの群れを見つけると、他の漁船にも連絡しあい、協力し合って湾に追い込む。陸側には連絡を受けた島民が待ち構え、群れが近づくと一斉に海に入り、クジラを仕留める。海が真っ赤に染まる勇壮な北欧の捕鯨は、一方で、反捕鯨活動家にしてみれば、残虐に生き物を殺す野蛮な営みに映った。
島で生まれ育ったジェグヴァン・ア・ホーダナム・ジュニアさんは、SS創設者、ポール・ワトソン容疑者(64)=国際指名手配=に率いられた団体の姿や彼らのフェロー諸島での行動ぶり、そして、地元の食文化を紹介する風刺画を描いている。
コミカルなタッチは親しみやすく、その中にしたためられた辛辣な文句は、「新興宗教のようだ」とも指摘されるシー・シェパードの実態を如実に表現している。
ホーダナムさんは、厳しい気候条件にあるフェロー諸島で、鯨肉は貴重な食料源となっており、「われわれの文化の一部となっている」と話す。その上で、シー・シェパードのフェロー諸島での活動は何の成果も生み出さず、「世界中にフェロー諸島にまつわるうそをばらまいている」と訴える。
被害の構図は、イルカ漁が行われている和歌山県太地町での状況と似通っている。ホーダナムさんの興味深い作品を紹介したい。
■操り人形師
「踊れ、私の小さなペットたち」といいながら、両手のゆびにひもをつけ、SSの活動家を意のままに操るポール・ワトソン。机の上で、デンマークとフェロー自治政府の旗が燃やされている。恐ろしい表情のワトソンは、「$」の首飾りをつけており、金の亡者であることを揶揄している。実際、SSは過激な行動をすることで、支持者から寄付を集めている。
活動家たちは「恥を知れ」「デンマークをボイコットせよ」「フェローのこんちきしょうたち」とのメッセージを掲げている。
■クジラ好き
前作とは一転して、コミカルな作品。ポール・ワトソンは捕獲する漁師らを「キラー」(殺し屋)と罵り、身をはって愛するクジラやイルカの命を守ろうとする。しかし、一方のクジラは、抱きつくワトソンに迷惑といわばかり、「フェロー諸島の人たちよ、頼むから今、殺してくれ」と頼んでいる。
■国際指名手配
ホーダナムさんの風刺画にはポール・ワトソンを描いた作品が多い。欧米諸国では有名人であり、彼自身の存在こそがシー・シェパードなのである。団体は彼の指示なしでは動くことはない。
フランスに本部を置く国際刑事警察機構(ICPO)の公式サイトでは、国際指名手配犯の個人データが掲載されている。掲載情報によると、ワトソンは1950年12月2日、カナダ・トロント生まれ。身長180センチ、体重120キロ(約240パウンド)。白髪で目の色は茶色という情報まで紹介されている。
「Vegan」(ビーガン)とは菜食主義者のことで、ワトソンは団体内でビーガンスタイルを徹底している。日章旗をバックに、太ったワトソンの絵。「240パウンドの菜食主義者」と揶揄しているのだ。
■刑務所での会話
フェロー諸島では、シー・シェパードの猛攻に備え、今年、捕鯨妨害に関する違法行為を厳罰化する法律改正を行った。しかし、SSは果敢に妨害行為を働き、10人以上の活動家が逮捕された。
この作品では、刑務所の中で活動家が、施設から出された食事について話し合っている。今日のメニューは「チキン」。食べるか否か? 活動家の中には、菜食主義のルールをやぶって、肉や魚を食べている者がいることが、和歌山県太地町でも確認されている。
そこで、刑務官が「明日は鯨肉を出してみようか」と同僚に打ち明けるのである。
■ハンバーガーは食べていいの?
フェロー諸島でも住民は、なぜシー・シェパードは鯨肉だけに特化して、過激な妨害活動を続けるのかと不思議がっている。じゃあ、牛肉や鶏肉なら食べてもいいのか?。そんな素朴な疑問を諷刺した作品。シー・シェパードの活動家がファストフード店でハンバーガーを食べようとしている。そこに、「クジラ殺しを止めろ」ならぬ「ウシ殺しを止めろ」のプラカードを持った活動家が抗議しに訪れる。
ホーダナムさんは「何の違いがあるのか?」と皮肉っている。
■われわれはシー・シェパードのことを忘れない
シー・シェパードの活動家は島々に土足で上陸し、住民たちの誇りや伝統の食文化を踏みにじっている。
1人の島民が「プロパガンダだ」「嘘つき」「憎たらしい」と言っても、意に介さず、デンマークやフェロー自治政府の旗を痛めつける。
SS活動家たちは常に、自分たちの「正義」を正当化するために、ネットで自らの活動を中継している。
カメラマンの1人が「われわれには真実なんて関係ない」と言いながら、様子を撮影する。活動家の意地悪そうな顔に、SSに対する島民の気持ちが反映されている。
右上にはフェロー諸島の美しい自然を紹介したサイトや伝統捕鯨に関するサイトのアドレスが紹介されている。
■見ざる、言わざる、聞かざる
看板に記されたフェロー諸島の捕鯨に関する専門サイトのアドレス。しかし、「猿」になった活動家は聞かぬ、存ぜぬの態度。フェロー諸島で継承されてきた捕鯨の情報など知らなくても良いらしい。
ホーダナムさんは「世界はシー・シェパードがどんな人たちなのかを知る必要がある」と訴える。自分の風刺画が世界中に知れ渡れば、人々はSSが広めている視点とは違った情報が行き渡ると考える。
■デンマーク人を責めないで
2コマの漫画。フェロー諸島の青い海をバックに、デンマーク本国からきた若い男性が島民に訴える。
「僕らはゴントウクジラを殺していないのに、フェロー諸島のクジラ殺しで今も責められるんだ」。
しかし、次のコマでレストランに行き、鯨肉で調理したフェロー料理を食べると、笑顔になり「なんておいしいんだ。約束してくれ、絶対に捕鯨をやめるなよ」と島民に話しかけている。
実は、デンマーク本国でも他の欧州諸国と同様、フェロー諸島の捕鯨について複雑な感情を持つ国民がいる。それでもホーダナムさんは、デンマーク本国から多くの支援があるといい、「感謝する」と述べている。
■オークションで
デンマークの治安当局は、シー・シェパードの過激違法行為で犯行に使われた高速ゴムボート4隻を押収した。法治国家として厳格に法を執行した姿勢は、SSに対する強い牽制である。
しかし、ゴムボートが並べられたオークション会場では不人気で、なかなか値段がつかない。オークショナーが「ゴムボートは捕鯨にもいいよ。5ドルでどうだ? 誰かいるのか?」と呼びかけるが…
シー・シェパードはこの押収がよほど痛かったのか、ネット上で寄付金を急募した。20万ユーロ(2700万円)がすぐに集まり、集金力の高さを見せつけた。
■ハッピー・バースデー、ポール
ポール・ワトソンは現在、フランスのパリに滞在している。今年の2月には、「彼女なしの生活など想像できない」と自らのろける相手のロシア人女性と人生4度目の結婚を果たした。
美しい新妻が「誕生日のあなたにプレゼントを用意したの。外に出てみて」とワトソンに呼びかける。
しかし、外に出てみるとプレゼントはトヨタの新車だった。日本が大嫌いなワトソンはすぐにドアを閉めて、不機嫌そう。新妻は「なんで?」と疑問がっている。
実際、ワトソンがフェイスブック上で出す最近の声明には、反日とも受け止められる主張が目立ってきている。
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