「報道ステーション」バトル
は…週末に…
他の偽左翼メディアも巻き込んで賑やかでしたので動画で見ましたが
例え「プロレス」だったとしても…60~70年代を例に挙げるまでもなく…
左翼「同士」…もしくは…左翼「同志」…のバトル
は…
見ている者を「不快にさせる
」事だけは紛れも無い事実でしょう…
古舘伊知郎氏と古賀茂明氏の「報道ステーション」バトル全文書き起こし
source : 2015.03.28 livedoor*NEWS (クリックで引用記事が開閉)
27日放送の「報道ステーション」(テレビ朝日系)で、古舘伊知郎氏と古賀茂明氏が随所で口論を展開した。
冒頭に司会の古舘氏らの挨拶がはじまり
「今日のゲストコメンテーターをご紹介いたします。元経産官僚の古賀茂明さんにお越しいただきました」
と、古賀氏を紹介した。
■第一ラウンド
古賀氏が「報ステ」降板の経緯を暴露し古舘氏と口論に
睨み合う場面も
番組が進行すると、中東・イエメンの宗教対立や、菅官房長官の安保法制に伴う訪米を取り上げつつ、古舘氏は古賀氏に解説を求めた。しかし、今回で番組降板となる古賀氏と司会の古舘氏は、随所で報道やマスコミのあり方を巡って口論となった。一方、古賀氏は、日本のあり方についての持論も展開した。
古舘:ここで古賀さんにぜひ、伺いたいのはアメリカのことなんですけど。アメリカっていうのはたとえば、この件でサウジアラビアの後ろ盾っていうのは当然、あったとしても、一方でヨーロッパを中心とする、イランの核協議に関して、イランに歩み寄ってる感も、このところあったり。それから、自称『イスラム国』ティクリート空爆なんていうアメリカの流れに関しては、イランと連携をしつつあるという、今までは考えられない流れがありつつも、いざこうなると、サウジの後ろ盾ですか? やっぱり。
古賀:そうですね。ちょっと、そのお話する前に、あの私、今日が最後ということでですね、テレビ朝日の早河(洋)会長とか、古舘プロジェクトの佐藤(孝)会長のご意向でですね、私はこれがもう最後ということなんですが。これまで非常に多くの方から激励を受けまして。一方で、菅官房長官をはじめですね、官邸の皆さんにはものすごいバッシングを受けてきましたけれども。まあ、それを上回る皆さんの応援のおかげでですね、非常に楽しくやらせていただいたということで、心からお礼を申し上げたいなというふうに思います。本当にありがとうございました。(頭を下げる)
古館:古賀さん、あの、ちょっと待って下さい。
古賀:で、あと1時間…。
古舘:(話し続ける古賀氏を遮り)ちょっと待って下さい! 古賀さん!
古賀:はい、はい。
古舘:今のお話は、私としては承服できません。
古賀:はい。
古舘:あのー、古賀さんは金曜日に時折、出てくださって。大変、私も勉強させていただいてる流れのなかで。番組が4月から様相が変わっていくなかでも、古賀さんに機会があれば、企画が合うなら出ていただきたいと相変わらず思ってますし。
古賀:それは本当にありがたいことです。もし、本当であれば、本当にありがたいことだと思います。
古舘:古賀さんがこれで、すべて、何かテレビ側から降ろされたっていうことは、ちょっと古賀さん、それは違うと思いますよ?(古賀氏の顔を覗き込む)
古賀:いや、でも。私に古館さん、言われましたよね。私がこういうふうになるっていうことについて「自分は何もできなかった。本当に申し訳ない」と(頭を下げるポーズ)。
古舘:はい。もちろんそれは、この前お話したのは楽屋で。古賀さんにいろいろ教えていただいてるなかで、古賀さんの思うような意向にそって、流れができてないんであるとしたら、大変申し訳ないって、私は思ってる、今でも。
古賀:(首を横に振りつつ)私は全部録音させていただきましたので、もし、そういうふうに言われるんだったら、全部出させていただきますけれども(古舘氏を睨みつける)
古舘:いや、こちらもそれは出させていただくっていうことになっちゃいます、古賀さん。
古賀:いや、いいですよ?
古舘:だから、ちょっとじゃあ、それは置いて。
古賀:はい。
古舘:これは私は違うと思ってますが。じゃあ、イエメンのお話、アメリカの問題、聞かせていただけますか。
古賀:それで、非常に複雑な状況にあるんですけれども。今になって大騒ぎしてますけど。これは火薬庫みたいなもので、ずっと前からそうだったんですね。フーシ派っていうのは、今(VTRに)出てた通りイランの支援を受けているので、イエメンがフーシ派に支配されちゃったら困ると。で、サウジが困るとアメリカも困ると。その前提はですね、アメリカから見ると、サウジが正義なんですね。サウジアラビアっていうのを普通に見ると、まったく民主的な国ではなくて。人権侵害っていうのは国際的にもですね、問題だし。ヨーロッパでも非常に大きな問題になってるわけですけれども。これがもしシリアだったら、アメリカはすごい勢いで非難するでしょう。でも、サウジアラビアだったら非難しないんです。なぜかっていうと、あの石油利権をしっかり守ってくれるのがサウジアラビアだからなんですね。ていうことは、アメリカの正義イコール、サウジアラビアの正義。で、サウジはアメリカの味方だし、アメリカはサウジの味方だというふうに、日本人は単純に思ってる。で、アメリカの正義は日本の正義だっていうのが、安倍(晋三首相)さんたちの考えかたですよね。じゃあ「サウジを応援するのが正義なんだ」っていうふうに、短絡的に行っちゃう可能性があるんですけれども。これはもう、今言ったように、正義っていうのは非常にダブルスタンダードになっているので、正義っていうのは分かんないんですよ。そういう前提で、一歩引いてですね「日本は何をすべきか」ということを、考えていかなくちゃいけないなと。決して短絡的に「アメリカとサウジは一体なんだから、日本も一体でサウジを応援しなくちゃいけない」というような単純な考えかたは採っていただきたくない。今のところは慎重な対応になっていると思いますけれども。ぜひ、そういうふうにしていただきたいというふうに思います。
古舘:かなり引いて、複雑に入り組んだ情勢を冷静に見なきゃいけないということですね。はい。それでは次にまいります。
■第2ラウンド
古賀氏が自作の「I am not ABE」フリップを掲げ再び口論に
古舘氏の進行でコマーシャルを挟むと、番組はチュニジア博物館襲撃事件の犯行グループを制圧するようすを報じた。さらに次に、自民党の高村副総裁がアメリカのアシュトン・カーター国防長官に、国会を延長してでも安保法制を通すと明言したニュースを報じた。議論が続く集団的自衛権の行使は、安保法制の成立で可能になる。
古舘:今日、今お届けしている古賀さん、国会の流れも含めて、国会の全体でもいいんですけど、どんなふうにご覧になりますか?
古賀:そうですね。今、日本の外交とか安全保障って、根本から変わろうとしてますよね。そういう中で、中身がまだよくわからない。法案も出てきてませんし、国民とか国会でちゃんとした議論が行なわれていないという状況で、どんどん、アメリカとの間では先に進めてしまおうと。アメリカに安倍さんが行って約束しちゃおうかというような動きっていうのは、よく考えてみたらとんでもないことだと思うんですね。ところが、なぜか国会でも大きな騒ぎになっていないし。あるいは、マスコミもですね、それが『大変だ!』っていうことになっていないっていうのは本当、どういうことなんだろうなというのを、非常に私、おかしいなというふうに思っているんです。で、一方で、国会って別に戦争をするとかしないとか、それだけをやってるわけじゃなくてですね。今度の国会っていうのは、安倍さんは「改革断行国会」っていうふうに名前を付けたんですね。『改革するぞ』と。ハッキリ言って、今のところ、大きな岩盤規制にメスを入れますみたいな話は出てきてないわけですね。農業で言えば農協改革。最初は非常に大きなことを言ってましたけど。結局、統一地方選で協力を得るためには、地域農協、メス入れられないね、ということで竜頭蛇尾になっちゃいましたし。それから医療改革を見ててもですね、チマチマしたことはやるんですけれども、大きな変更はできないと。電力改革に至っては、自然エネルギーを抑制して原発推進に移行って、ほとんど原子力村の言いなりじゃないかなというふうに見えるんです。一方で安倍さん、何もやってないのかっていうと、そうじゃなくて一生懸命やってることもあるんですね。それはですね、安倍さんがおそらく、目指してる国、社会っていうのがあると思うんですけど。
ここで古賀氏は、フリップを取りだした。フリップには「目指すべき社会は 1.原発輸出大国 2.武器輸出大国 3.ギャンブル大国」と記されている。
古賀:ひとつが「原発輸出大国」ですね。今、世界中に行って、原発を売り歩いてます。成果もかなり出てきてる。それから『武器輸出大国』これも去年の4月にですね「武器輸出三原則」をなくしてですね、武器の輸出をどんどんしようと。これも、驚くほど進展してきています。「こんなに進むのかな」ってやや、驚きなんですけども。そして「ギャンブル大国」これは何かというと、カジノ法案ですね。前国会で反対が強くて廃案になったんですけれども、依然として自民党を中心にですね、これを進めようと。で、こういうの見たときにパッと思いついたのは、私、施政方針演説でですね、安倍さんが「“列強”を目指してたね、あの明治時代の。あの日本人、素晴らしいね」というふうに礼賛をしました。“列強”という言葉を使ったんで、本当に私は驚きましたけど。安倍さんの側近と話をしたときに「あれは完全なミスだった」と、お認めになってましたけれども。この安倍さんが言う「美しい国」っていうのは、どういうことなのかなっていうふうに一方で思うんですが。私はこういうことは狙っちゃいけないないうふうに思ってるんですね。じゃあ、どういうことを目指していったらいいのかと。これはもちろん、私の考えかたですけれども。
古賀氏は、フリップをめくって持論を展開し続けた。
古賀:多くの日本人と共通しているんじゃないかなと思うんですが、「原発輸出大国」じゃなくて「自然エネルギー大国」だと。あるいは「武器輸出大国」じゃなくて「平和大国」だと。「ギャンブル大国」なんかやめて「文化大国」だという、こういう国を目指してほしいなあというふうに思うんですよ。そうすると、安倍さんが目指しているような国と、そうじゃないという人たちのですね、間に相当ギャップがあるんじゃないかなということで、私はもう一度申し上げたいのはやっぱり「安倍さんとは、我々は考えかたが違うよ」と。それが「I am not ABE」ということで。前も申し上げたんですけれども、それはものすごい批判を受けました。今日もですね、さっき、ああいうやりとりがありましたけれども。やっぱり、われわれは「批判されたから言っちゃいけない」と、いうふうになっちゃいけないので。そういう意味ではですね、テレビ朝日では作っていただくのは非常に申し訳ないと思って、自分で作ってきました。「I am not ABE」というのをですね。(手元から「I am not ABEと印刷した紙を取り出す)
古賀:これはたんなる安倍批判じゃないんですよ。要するに日本人が、どういう生きかたをしようかということを考えるうえでの、ひとつの考えかたを申し上げたと。それはもちろん、批判をしていただいてもいいですし、そういうことをみんなで議論していただきたいなというふうに思ってましたんで。これはもちろん、官邸のほうからまたいろんな批判が来るかもしれませんけれども。あまり僕、陰で言わないでほしいなと思っているので。ぜひ、直接ですね、菅官房長官でもご覧になってると思いますから、どんどん文句を言って来ていただきたいなというふうに思います。
古舘:あのう、古賀さんのいろんなこういう、お考えっていうのは共鳴する部分も多々、あるんですが。一方で、ハッキリ申し上げておきたいなという一点はですね、マスコミの至らなさ、不甲斐なさももちろん、認めるところはありますが。たとえば、私が担当させていただいてる、この番組で言えば、この前も数日前に、川内原発に関する、地震動に対する、あの不安の指摘…
古賀:素晴らしい。
古舘:あるいは、3.11の4年目の際には、核のゴミが、まったく行き場がない問題点。
古賀:そうですよね。
古舘:それからあと、沖縄の辺野古の問題ですね。こういうところも、北部一帯でのああいうアメリカの海兵隊の思惑があるであろうと。
古賀:それは私、昨日ね、ツイートしたんですよ…。
古舘:(遮って)こういうこともやらせていただいてんですよ。
古賀:こんな立派なビデオね、作ってますよと。あそこのサイトに行って「特集」っていうところをクリックしてくださいと。並んでますよと。あれをぜひ見てくださいって言ったんですね。すごく反響もありました。あれを作ってた(報道ステーションの)プロデューサーが、今度、更迭されるというのも事実です。
古舘:更迭ではないと思いますよ?
古賀:(笑みを浮かべ)いやいや。
古舘:私、人事のこと分かりませんが、人事異動、更迭…これやめましょう? 古賀さん。
古賀:それやめましょう、それやめましょう。
古舘:これ、見てるかた、よくわからなくなってくるから。
古賀:いや、だから僕はそんなこと言いたくないので。これを(新たなフリップを取り出す)。今、安倍政権の中でですね、どんな動きが進んでいるのかなと。
古舘:ごめんなさい。ちょっとごめんなさい、時間が…ちょっと。
古賀:だから、そういうこと言わないで欲しかったんですよね、もう。
古舘:いやだから、ちょっとこれはもう…。
古賀:ただ、言わせていただければ、最後に。これをですね、ぜひ(マハトマ・ガンジーの言葉を記したフリップを取り出す)。これは古館さんにお贈りしたいんですけど。マハトマ・ガンジーの言葉です。「あなたがすることのほとんどは無意味であるが、それでもしなくてはならない。そうしたことをするのは、世界を変えるためではなく、世界によって自分が変えられないようにするためである」と。つまり、圧力とか自粛に慣れていってですね「ひとりでやったってしょうがない、ただ叩かれるだけだ」ということで、やっていないと、知らないうちに自分が変わってしまって、本当に大きな問題が起きているのに、気が付かないということがあるんですよと。これは私も、すごく今自分に言い聞かせていつも、生きているんですけれども。これは、みんなが考えていただきたいことだな、というふうに思っています。いろいろね、ちょっと申し訳ない、口論みたいになっちゃって。申し訳ないんですけれども、私が言いたかったのは、みんながやっっぱり、言いたいことはそのまま言おうと。自然に言おうと。もちろん、違う意見のかたは違う意見をどんどん言っていただいていいし、古館さんだって、私の考えがおかしいと思えば、どんどん「おかしい」と言っていただいてまったく何の問題もないんですけれども。何か言ったことについて、いろいろ圧力をかけたり、官邸から電話をかけてなんだかんだと言ったりとかですね、そういうことはやめていただきたいなと。そういうふうに思っただけです。
古舘:それでは、一旦、コマーシャルを挟みます。
番組終了直前に古舘氏が視聴者に謝罪し古賀氏へ反論「承服できない点もございました」
この後、番組は天気予報、スポーツコーナーへと続き、最後に古舘氏が株と為替の市況を紹介した。その直後に古館氏は、古賀氏からの指摘について再度、口を開いた。
古舘:それから今日、番組の中でですね、お隣の古賀さんとの私のトークの中で、ニュースとは直接関係のない話も出ました。もちろん、古賀さん自身のお考えというものは尊重をし続けるつもりでございますが、私としては一部、一部にですね、承服できない点もございました。とにかく、来週以降もですね、この番組は、そして私は、真剣に真摯にニュースに向き合っていきたいというふうに考えております。これに関しては一切、揺らがないつもりで、真剣に皆様方と向き合っていきたいと思います。(古賀氏の方を向いて)古賀さん、これだけは言わせていただきました。時間がなくて申し訳ありません。一方的に私がしゃべってしまいました。それでは、また来週以降、お目にかかりたいと思います。
番組の最後で、古館氏は古賀氏への反論とも取れる持論を語り、締めくくった。そこでは、古賀氏に発言の機会はなかった。
「仮に○○だとしたら…」「波紋が広がっています」などなど…
仮定の話を「捏ち上げ」…恰も世界が怒っている…的な…
「印象操作」を日常的に行っている…国賊
古舘伊知郎 は…
自らは中立を装い…「使い捨て」の政治的に「中立でない」コメンテーターに…
「代弁」させるのも常套手段
な訳ですが…
古賀茂明 は…
自分だけは「使い捨て」じゃない…とでも思っていたのでしょうか
「朝日新聞」 は「慰安婦問題」に関して誤りを「渋々」認めましたが…
【慰安婦問題】「法の不遡及」を無視して人権を盾に捏造を続ける国賊「朝日新聞」の極左思考
せっかく「渋々」でも認めたのに…その後…「報道ステーション」で…
「慰安婦問題は消すことのできない歴史の事実」とコメントした…
「ちゃぶ台返し
」の
恵村順一郎 論説委員も同様の構図で…
「使い捨て」の…分を弁えない…クズ駒が…
「上位」のクズにとって有用じゃなくなった…というだけの事です…
「立つ鳥跡を濁さず」という矜持とは無縁な人種なのでしょう…
国賊
古舘伊知郎 は…月曜日の「報道ステーション」で…
いつも通りの「印象操作」を延々と繰り返した後に…
古賀氏がニュースと関係のない部分でコメントしたことは残念だ。そういった事態を防げなかった一点において、皆さんにおわびしなければならない。
…とコメントしましたが…当然ながら…上っ面だけです…
寧ろ…オイシイとさえ思っていそうですね… ( ̄ー ̄) 邪笑®
古賀茂明 は…過去記事で引用したように…企業法務畑出身の素人が…
付け焼き刃でエネルギーを語っていると後輩に暴露されていましたが…
【捏造メディア】古賀茂明氏がテレビから追放されたのは当たり前の話
あまりの往生際の悪さに…更に…呆れられています… ( ̄-  ̄) 冷笑®
「I am not KOGA」
source : 2015.03.30 宇佐美典也のブログ (クリックで引用記事が開閉)
先日また我らが古賀茂明先輩が往生際悪く報道ステーションで壮大にやらかされたようで閉口している。
詳細は冒頭の引用記事を見ていただければと思うのだが、大筋として彼の主張は
- 報ステでの「I am not ABE」発言に関して菅官房長から圧力がかかった
- それを受けたテレビ朝日の会長と古館プロダクションの意向で自分は報ステを下ろされることになった
- 安倍首相は目指すべき社会として 「①原発輸出大国、②武器輸出大国 ③ギャンブル大国」を目指している
- こういう安倍首相の方針に対して「原発輸出大国」じゃなくて「自然エネルギー大国」、「武器輸出大国」じゃなくて「平和大国」、「ギャンブル大国」なんかやめて「文化大国」という大きな主張をまとめたものが「I am not ABE」であってただの政権批判ではない
というところらしい。安倍首相に対するレッテル張りと被害妄想が激しくいささか閉口するのだが、改めてこうした彼の発言・スタンスの何が問題か、ということについてつらつらと思うところを述べていきたい。
■①政治的に中立でないコメンテーターである
まず当たり前のことであるが民主主義社会において「報道の自由」というものが重視されるのは、それが「言論の自由」を担保するためのプラットフォームになっているからである。十分かつ偏りのない情報が与えられなければ適切な言論は確保できない。そのために報道機関は政府の圧力から解放されなければいけない、ということである。
これは最もであり、日本の政府は報道機関に対して事前検閲などは行っていないし、仮に誤報があったとしても損害賠償に訴え出るようなことはしない。しかしながらだからと言って報道機関に手放しの自由があるかというと、そういうわけではなく、報道機関に自由が認められるのは「政治的に中立である」という大前提があってのことである。政府の影響を受けてはいけないがごとく、当然特定の反政府思想に肩入れするようなことがあってはいけない。なぜならそれは言論の自由をゆがめるからだ。それは放送法にも書いてある。
【放送法条文】
(放送番組編集の自由)
第三条 放送番組は、法律に定める権限に基づく場合でなければ、何人からも干渉され、又は規律されることがない。
(国内放送等の放送番組の編集等)
第四条 放送事業者は、国内放送及び内外放送(以下「国内放送等」という。)の放送番組の編集に当たつては、次の各号の定めるところによらなければならない。
一 公安及び善良な風俗を害しないこと。
二 政治的に公平であること。
三 報道は事実をまげないですること。
四 意見が対立している問題については、できるだけ多くの角度から論点を明らかにすること。
そんなわけであくまで報道番組は政治的に中立でなければいけないはずである。仮に政治的に中立でない人を出演させるならば(例えば政治家や政党の党員)それは視聴者に判る形であらわされなければならない。しかしながらコメンテーターというのは政治的に中立なことが大前提となっている存在である。それが「I am not ABE」といってはもはや降板やむ無しであろう。
■ ②専門外の分野で自分の意見やデマをさも事実かのように話す
続いて問題なのは彼が専門外の分野で自分の意見を根拠もあげずに確定した情報かのように垂れ流すことだ。最も顕著なものは関西電力の停電テロ発言だが、今回の発言の中でも決めつけ、事実誤認に限りなく近いような以下の発言が多数みられる。
- アメリカの正義は日本の正義だっていうのが、安倍首相周辺の考えかた
- 安倍首相は目指すべき社会として 「①原発輸出大国、②武器輸出大国 ③ギャンブル大国」を目指している
- 安倍さんの側近と話をしたときに「あれ(国会で「列強」という言葉を使ったこと)は完全なミスだった」と認めた
- 電力改革に至っては、自然エネルギーを抑制して原発推進に走って、ほとんど原子力村の言いなり
①、②に関しては完全な彼の思い込みであるし、③に関しては根拠があげられていない。さらに④に関してはもはや事実誤認に近い。少なくとも近々で5基の原発の廃炉は決まったし、再生可能エネルギーの本当の専門家であれば誰しもが知っていることだがピーク電源である太陽光発電の出力抑制をベース電源の問題である原発代替にすり替えるのは、CO2の増加とエネルギー自給率の低下を招き明らかに国益に反する。(一応参考まで左に図を提示する。)繰り返すが彼はエネルギー政策に関しては素人だ。
■③正義に酔っており民主主義を軽視する
彼は番組内で「正義っていうのは非常にダブルスタンダードになっているので、正義っていうのは分かんないんですよ」ということを述べており、これ自身は全く正しい発言なのだが、皮肉なことに彼自身は正義に酔っていて「I am not ABE」という発言を連呼している。本当に「正義というものが分からない」ということを考えているならば、公平な立場で事実に基づいた情報を提供し判断を視聴者に委ねるのが筋だと思うのだが、
「原発輸出大国」じゃなくて「自然エネルギー大国」
「武器輸出大国」じゃなくて「平和大国」
「ギャンブル大国」なんかやめて「文化大国」
という歪んだ二拓を視聴者に提示し、自分が思う正義の方向に明らかに視聴者を誘導しようとしている。そもそも民主主義と正義は長らく対立する概念として捉えられてきて、特定の「正義」というものの実現を疑ったがために公正を重視する議会制民主主義は生まれたはずである。よく言われることだがプラトンは「無知な大衆が支配者となる民主政治や無知な個人が支配者となる僭主独裁政治好ましくない。正義が実現するには哲学者が支配者とならなければならない」と考えていた。
特定の正義(例えば「戦争は絶対悪」だとか「原発はなくさなけれならない」だとか幅広く支持されるものも含めて)に目覚めたものは公正を失い、言論・報道をゆがめ民主主義を破壊しかねないので報道に携わるのはふさわしくない。政治家になるべきである。
。。。と色々述べてきたが、一言で言えばこのような人間を報道番組がコメンテーターとして起用し続けることは言論の自由ひいては民主主義を破壊すると思う次第で、テレ朝はまっとうな判断をしたと思う。「ではどうすればよいのか?」ということなのだが、報道番組は放送法に基づき「放送基準」なるものを定めているのだが、この通りに報道番組を運営すればいいと思う次第である。以下特掲する。
【放送基準第2章 法と政治】
- (6) 法令を尊重し、その執行を妨げる言動を是認するような取り扱いはしない。
- (7) 国および国の機関の権威を傷つけるような取り扱いはしない。
- (8) 国の機関が審理している問題については慎重に取り扱い、係争中の問題はその審理を妨げないように注意する。
- (9) 国際親善を害するおそれのある問題は、その取り扱いに注意する。
- (10) 人種・民族・国民に関することを取り扱う時は、その感情を尊重しなければならない。
- (11) 政治に関しては公正な立場を守り、一党一派に偏らないように注意する。
- (12) 選挙事前運動の疑いがあるものは取り扱わない。
- (13) 政治・経済問題等に関する意見は、その責任の所在を明らかにする必要がある。
- (14) 政治・経済に混乱を与えるおそれのある問題は慎重に取り扱う。
個人的には特定の立場に偏ったコメンテーターを採用してあれもこれもコメントさせるのはやめて、2~3人それぞれ得意分野の異なる専門家で役割を分担しつつ司会者が番組を進行するような形を心がけるべきなのではないかと思う次第である。
ということで最後に一言「I am not KOGA」
ではでは今回はこの辺で。
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