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2012/09/01


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偽左翼「9条論者」に騙されないために…売国奴集団民主党政権下のリスク

争いの島 ’82

source : 2012.08.30 リアリズムと防衛を学ぶ (ボタンクリックで引用記事が開閉)



両国が領有権を争っている島。
そこに、一方の一般市民が不法に上陸。両国の争いはヒートアップしていきました。
これは、30年前のおはなし。


1982年。南太西洋の島々の領有権をめぐり、イギリスとアルゼンチンが争いっていました。

その始まりは民間市民の上陸です。背景はアルゼンチンの経済が不調で、政権が危うかったこと。そこで、歴史的な経緯から係争中だったフォークランド諸島がクローズアップされました。国民の目をそらすためでした。アルゼンチンの民衆は、政府がやらないなら自分たちが島を取り返すんだと盛り上がります。義勇軍のような気分で、島に不法上陸したり、デモを行ったり。運動が過熱していきました。

それが政府の選択肢をせばめ、ついには戦争を引き起こしました。フォークランド紛争のはじまりです。

その島には名前が2つ

その島々には2つの名前があります。イギリス人は「フォークランド諸島」、アルゼンチン人は「マルビナス諸島」と呼びます。

アメリカなどの国も絡む複雑な歴史のなかで、イギリスとアルゼンチンは長らく島をめぐって争いました。
ある時はアルゼンチンの右翼がフォークランド諸島の無人島に上陸して国歌を合唱。

またある時は、近くの別の諸島ですが、アルゼンチン側が実効支配を主張しようと、勝手に建造物を建設。するとイギリスは砲艦をだして砲撃、建物を破壊して実効支配を阻止。

いつの世も、世界の色々な場所に、こういう島や土地はあるものです。

嵐の前の不景気

戦争の背景は、アルゼンチン政権の不調です。

当時のアルゼンチンは軍事政権で、軍人大統領のガルチエリが指導していました。

が、経済の不調などによって国民の支持を失っていました。

軍部はすでに5年間も政権の座にあって、国民の信頼が全くといって良いほど欠けていた。その上、経済は大混乱に陥り、民衆の騒擾が起こりそうな情勢で、軍の内部にすら不満が高まっていた。軍事政権は、何か成功に結びつけるものを求めていた。
p37 「フォークランド戦争 鉄の女の誤算」

アルゼンチン国内では、国民の暴動が相次ぎます。このままではアルゼンチンの社会は混乱し、政権が危機に陥ります。アルゼンチンの政権は不安定になり、何らかの打開策をもとめました。

国民の不満は3月30日、過去六年間で最も激しい暴動となって頂点に達した。この日、マヨ広場で行われた労働組合のデモ行進が警察のむごい弾圧を受け、拘留者2000人、負傷者数百人という事態に発展したのである。
こうした中で、マルビナス諸島をめぐる論議が、新聞にそれとなく情報を漏らす形で、積み重ねられていった。
p42 前掲書

経済の不調。国民の不満。デモや暴動を繰り返す国民のエネルギーを、政権批判ではなく、別の方向に向けることが必要でした。もっと分かりやすい敵、国民を刺激する問題を思い出させてやるのです。頭上の政権から海の向こうへ、国民の怒りのターゲットを移す。そして「マルビナス諸島」を取り返すのだと強硬姿勢を見せれば、政権の支持率は高まるでしょう。

国内の内圧が高まったときの、いわば領土問題は「ガス抜き」でした。やがてガス抜きに火がつき、手に負えないほど燃え上がることになるのです。

断たれた退路

強攻策に賛成したのは、大統領や軍部ばかりではなく、文民の外務大臣もそうでした。

コスタメンデス外相は外交上の駆けひきの一つと考えていた。被害を最小限に抑えつつ上陸することができれば、マルビナスの主権の所在をアルゼンチン側に有利に運ぶことができると考えていた。
p39 前掲書

あくまでの外交交渉の手札の1つとして、フォークランド諸島の中でも小さな無人島を選び、ささやかな上陸作戦を行うつもりだったようです。無人島に軍隊を上陸させて、イギリスの実効支配を弱めるつもりでした。
ところが、そうはいきませんでした。

ガルチエリ大統領が、官邸のバルコニーに立ち上がり、熱狂した広場の民衆に向かって、マルビナス諸島の土は侵略者に1メートルたりとも譲り渡すようなことはしない、と約束してしまったのだ。……さる外務省高官の話によると、「それまではすべてがおおむね計画通りに動いていたのに、大統領は民衆の熱気に煽られ、自分の手を縛るような約束をしてしまった」という。
p39

こうして外務当局が考えていた、カードとしての上陸作戦ではなく、武力で島々をすべて占領・奪回する大胆な賭けを、大統領は選びました。

あちら側、こちら側

領土問題において、大衆も指導者も、しばしば「どこそこは歴史的にみてウチの国の正当な領土だ。だのに、あちらの国が不当にも…」と言います。

でも、そのとき、国境のあちら側の人たちも、こちら側を指差して、似たようなことを言っているのです。
お互い、相手が悪者だと思いたがります。時には、そうかもしれません。ですがたいてい、両者は、単に、お互いに他者であるに過ぎないのです。

フランスとスペインの境は、ピレネー山脈です。パスカルは「ピレネー山脈のこちら側とあちら側では、真理もまた異なろう」と言ったそうです。
国境が分かつものは、領土だけではないようです。

正しさは、手段に過ぎない

プロイセンの宰相ビスマルクは、悪どい外交家でした。時に、相手国の王様から送られてた電報を改ざんしたこともありました。たくみに挑発し、自国に戦争をしかけるように相手を誘導したこともありました。

相手を悪くみせ、自国を善に見せ、争いを有利に運んだのです。しかし、自らそれに囚われることはしませんでした。

王が「戦争をしかけてきたのはオーストリアであるからして、オーストリアは罰せられてしかるべきだ」と述べた時、ビスマルクは
「オーストリアが我われに敵対するよう仕向けたのは正しいことであり、また彼らが我われの要求に反対したのも当然のことであります」と答えている。
p96 テイラー 「戦争はなぜ起こるか」 新評論

自国が正しい、相手が悪いという信念は、多くの場合、打ち手を過度に制限してしまい、自らを悪手に追い込みがちなものです。

正しさは演出すべきもので、自ら信じすぎるのは考えものです。

この種の冷めた感覚を無くしたとき、大衆は極端に走り、指導者は思わぬ悪手に出るものです。

このビスマルクですら、最後には大衆の情熱を制御できず、次世代に禍根を残す結果になっています。

賽は投げられた

30年前のアルゼンチンでは、国民の不満から目を逸らし、不安定な自分の政権に求心力をもたらすため、歴史的ないさかいが掘り起こされました。

国際紛争において、世論はしばしば無力であり、時にはその頑迷さが、うかつなリーダーを誘惑します。

リーダーが人々の情熱に訴え、安易に大見得をきったとき、拍手喝采のなかで、破局が約束されました。

「心配することはないよ。負けるはずは無いのだからな」と、大統領は外務当局に語ったそうです。

戦争が始まったのはその1ヶ月後。敗戦の責任をとって大統領が退陣したのは、3ヶ月後のことでした。


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韓国大統領 月山明博(李明博)の…天皇陛下への「不敬発言」
痛惜の念などという単語一つを言いに来るのなら、来る必要はない。
日王は韓国民に心から土下座したいのなら来い。
重罪人にするように手足を縛って頭を足で踏んで地面に擦り付けて謝らせてやる。
重罪人が土下座もしない、言葉で謝るだけならふざけた話だ。
そんな馬鹿な話は通用しない。
それなら入国は許さないぞ。
偽左翼マスメディアの情報操作手法
手法 用例 手法 用例 手法 用例 手法 用例
連想の創出 愛国者に対して「軍靴の音が聞こえそうだ」などと揶揄し否定的な印象を与える… コメント 人々を一定の方向に誘導するために「事実とは異なる解釈」をコメントさせたり「社説」にする… プレゼンス効果 現場からの中継や縮小ジオラマなどで「臨場感」を演出し「やらせ」も交えて信用されやすくする… 分類表 一部の「ネット右翼」が批判しています…のように決まった単語・フレーズで事象を分類して極小化・極大化する…
撹乱 「第三極も含めて政党が乱立して訳が分かりません…」などと連日「情報ノイズ」で溢れさせ興味自体を失わせる… 癒着提案 TBS「安倍官房長官印象操作映像事件」のように「個別の事実」を「継ぎ接ぎ」して「誤った印象」を植え付ける… 匿名の権威 「信頼すべき消息筋によれば…」のように情報元を明かす必要がない事を逆手に取り記事の内容に権威を与える… 日常会話 お隣の「韓国」では…のように本来否定的な要素「韓国」を日常会話のように繰り返し心理的習熟効果で反応を麻痺させる…
感情共鳴 コンサートで開催場所の地名を大声で繰り返し叫ぶ…などのように「デモ」「集会」などで群集を理性ではなく感情レベルで反応させる… 歴史の書き換え 民主党の「天皇制廃止」「戸籍法廃止」「夫婦別姓」などの愛国心を低下させるための国家・民族全体に対する長期的な情報操作… 感情整列 この時間にご覧になっている貴方だけに限定100セットだけ…などと「一定のシチュエーション」を用意して群集の感情を「均一化」させる… 一次効果 「朝日新聞の従軍慰安婦捏造問題」「iPS細胞での読売新聞大誤報」など「最初に発信された情報」は嘘でも捏造でも信用されやすいという原理…
ブーメラン 坂本龍一・山本太郎などの著名人を使い原発管制報道に対する「自由の闘士」を作り出し国力を削るために「愛国者」を装った抗議運動を展開する… 心理的ショック 日本は豊かなのだと錯覚させ更に絞り取るために「飢餓」を伝え…日本は悪い事をしたと日本人を自虐的に思い込ませるために繰り返し「戦争」を伝えます… 半真実 「マニュフェストが実現出来なかったのは自民党の負の遺産のせいで民主党がダメだった訳ではない…」のように嘘の中に一面的な真実を織り込み全体を真実に見せる… フィードバック 「支持政党無しの無党派層は過去最高」という結果を得るために世論調査の回答項目に「民主党もダメだけど自民党もダメ」という項目を設定し全体の意見に偽装する…
すり替え 「傷害」を「いじめ」「窃盗」を「万引き」「殺人事件」を「交通事故」「テロリスト」を「レジスタンス」「略奪事件」を「抗議デモ」など受け入れ易い言葉に置き換える婉曲手法… 脅威の創出 尖閣購入時に「中国の脅威」は民主党政権以降に尖鋭化していたにもかかわらず恰も「都知事発言以降に尖鋭化した」かの如く捏造し民主党には他に選択肢は無かったと責任転嫁… 社会的同意 首相の靖国参拝に「外国」から激しい反発が起こっている…などと…特定アジアだけの意見を恰も世界全体が同意していると錯覚させる…「人権擁護法案」「外国人参政権」などもこの手法… 側面迂回 民主党の原発事故対応では線量などの周辺情報は正確に報じられ枝野幸男の「直ちに健康に影響を及ぼすものではない…」の嘘の信憑性を高めメルトダウン・風向きなどの核心部分は隠蔽された…
虚偽類似 「視聴率低迷は若者のテレビ離れのせい…」「CDが売れないのは違法ダウンロードのせい…」「紅白歌合戦に韓流スターが出演できないのは日本の右傾化のせい…」など都合の良い「原因と結果の因果関係」を作り出す… 事実確認 原発安全神話を作り出したのも公共事業にジャブジャブ税金をつぎ込んだのも自民党です…など…「一面的な事実」を先に述べ「事実確認」させ…自民党政権に逆もどりして良いんですか?…と未来を誤認・錯覚させる… 毒入りサンドウィッチ 「白川総裁が自民党の経済政策を批判」「安倍総裁の経済政策発言を市場が好感し円安に振れ株価は年初来の高値」「一方でハイパーインフレを懸念する声も」…のように序文と結論の否定的報道で肯定的な報道を挟み肯定的な報道の意義を低下させる… 砂糖入りサンドウィッチ 毒入りサンドウィッチの逆の手法…
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