source : 2012.04.30 税金と保険の情報サイト (ボタンクリックで引用記事が開閉)
批判コメント1万件
米菓大手、亀田製菓のブログが炎上している。4月26日にはコメント数が1万に迫る勢いで、寄せられた声の大半は、韓国の食品大手「農心」との提携を批判するものだ。
ネズミ、ゴキブリ混入のイメージ
農心の創業者である辛春浩氏はロッテの創業者、重光武雄(辛格浩)氏の実弟。
菓子や即席麺などを製造する韓国の大手食品メーカーだが、異物混入が相次ぐなど、品質管理に難がある企業、というイメージもつきまとう。
2008年には韓国食品医薬品安全庁は、農心が製造する菓子に「ネズミの頭部」が混入していたと発表。
同じくクロゴキブリの混入が指摘された際には、流通過程での混入を認めながらも、賠償や回収には応じなかった。
今回、亀田製菓のブログが炎上しているのは、こういった「事件」を起こしてきた企業と提携することで、同社の製品も信用できなくなる、と感じる人が多いためだ。
嫌韓地雷を踏んだ亀田
亀田製菓が発表している提携内容は主に3つである。
①お互いが米国やアジアの市場に持つ販路の相互活用。
②レシピの提供などの技術提携。
③包装材などの共同購入。
亀田製品の品質に、特に問題が生じるように思えないが、ブログには下記のような書き込みが殺到している。
農心というと製品に虫などが混入していたニュースを何度も見かけたことがあるため、そのような企業が絡むとなると、どうしても製品を口にすることができません。
大好きだったハッピーターン、さようなら。時々食べてたぽたぽたやき、さようなら。ビールのおともの柿ピー、さようなら。亀田君、大好きだったのに残念です。
原因はマスコミの韓国流行幻想
原因の大半は、マスコミが作ってきた「韓国流行幻想」にある。一昔前にくらべて受け入れられるようになったのは事実だが、現在の日本において、韓国文化が万人にもてはやされているわけではない。
にもかかわらず、マスコミでは韓国文化が一大ブームを迎えているかのような情報を流し続けている。
昨年もNHKの情報番組「お元気ですか日本列島」が中学生や高校生がハングルを日常的な会話やメールに用いることが流行っている、と報道。
実際にそのようなブームが確認されなかったため、「やらせ」として問題視された事件なども記憶に新しい。
一般に韓国の芸能人やドラマなどは安価に利用できるため、テレビ局にとってはぜひとも多用したいアイテムである。
それゆえ幻想でもなんでもいいから「流行している」と報道することでブームを作ってしまおう、という姿勢をテレビ局や雑誌社などが共有し、虚報を流し続けている。
竹島問題なども一因だが、こういったごり押しへの反発をエネルギーに、嫌韓は大きな爆発を引き起こす。企業にとっては非常に危険なムーブメントといえる。
海外市場かイメージか
今回、亀田製菓が提携によって得たかったものは、海外市場への販路だろう。農心は傘下にケロッグ社の韓国法人である農心ケロッグ株式会社を持つ。
海外展開においては亀田製菓の先を行く企業だ。現在数%に過ぎない海外売上比率を2018年度には30%に引き上げる、という目標を達成するために提携するのは、的確な企業戦略だ。
ただ嫌韓地雷を踏んだことで、品質について今後さまざまな「うわさ」が流れることは覚悟する必要がある。
企業イメージか海外市場か、予想外の選択を迫られる亀田製菓の苦悩は深い。
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